かってに介護Q&A)介護保険サービスの種類を教えて?その2 デイケアって何?

Q)デイケアって何?
A)病気の方が利用するところです

 

前回から始めました介護保険サービスの種類の説明ですが、今回は二回目。そして前回はデイサービスってなんなのかを書いてみましたが、今回はよく似た言葉でもある「デイケア」について説明したいと思います。

前回のデイサービスというのは、比較的元気な高齢者が集まって楽しむところと書きました。じゃあデイケアは?というと、そうではない方、つまりは病気の方が集まって、そして「リハビリ」を行うというところなのです。

実は名前がすでにそれを表しているんですよ。

デイケアというのはまたの名を「通所リハビリ」というのです。言葉はデイサービスと似ていますが、実は全然違うのです。では「どう違うのか」ということについて、それぞれの目的を箇条書きしてみましょう

デイサービス)他社との交流、心身の機能維持、レスパイトケア
デイケア)健康管理、心身の機能維持及び回復、リハビリ

合ってるのは心身の機能維持の部分ですが、実はこれが大きく違います。デイサービスでは「機能訓練」と言って、看護師や介護士(多くの場合は看護師)が判断して計画を立てて訓練を行うのですが、デイケアでは「医師の診察とリハビリ専門職の専門的な評価」を元にした運動療法を行うのです。つまり、

デイケアはデイサービスでは行えない専門的本格的な訓練を行う場所

なのです。

  

そもそもデイケアは、「具体的にどこかが悪くて、あるいは入院していて」そのために機能維持ができないしずらいというときに利用するサービス。比較的健康な高齢者はデイサービスでもいいのですが、明らかに病気で機能が不全しているような場合は、しっかりと訓練を受けないと生活に支障が出る。だからリハビリ。そのためにあるのがデイケアなのです。

名前が似ていて、どっちでもいいんじゃないの?と思われがちなデイケア。でも実はとても大事な役割を担っているのです。

ちなみに、デイサービスとデイケア、それぞれお勧めする方を砕けた感じで箇条書きしておきますので参考にしてください(注、もちろんどちらも要介護認定を受けた方の話)

デイサービスがお勧め!なのは次のような方
・歳とともに「なんか歩くのが億劫だなぁ」とか「風呂に入るのが辛いなぁしんどいなぁ」というような方
・一人が寂しい方
・認知症状が見られる方
・おじいちゃんおばあちゃんの世話が大変で、息抜きしたい方

デイケアがお勧め!なのは次のような方
・入院してすっかり体力が衰えてしまった方
・骨折や変形性膝関節症、または脳血管疾患や難病など、具体的な怪我や病気で医者の診断を受け、リハビリが必要な方

  

物事には境界例ってものがあって、どちらにも当てはまるんだけど、どうしたらいいの?という方もいらっしゃるとは思いますが、そういう場合はケアマネに相談してくださいね。適切に対処してくれるはずです。

次回は、上記のデイサービスの一種ではあるのですが、ちょっと違う「機能訓練特化型デイサービス」について説明したいと思います。なぜそれを説明するのかは、次回明らかにします。笑

 

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