かってに介護Q&A)福祉用具を知りたい!その7 介護用シューズその1

Q)介護用シューズって?
A)長くなるので2回に分けます
加齢によって身体機能が低下すると、筋力の衰えや関節の歪みからくる膝の痛みなどの影響で、若い頃のようにスムーズに歩くことが難しくなります。
また、足首が固くなったり、膝の痛みなどを庇って歩いたりしているうちに、歩き方そのものが不自然になったりもします。
介護シューズは、そのような変化に対応して、少しでも負担を減らし、快適に歩けるように考えて作られているのですが、主に次の三つが大事なポイントでしょうか。
・足のトラブル防止
・安全に履ける(脱げる)
・リハビリ目的
足のトラブルは当然対処しなければならない事項です。若い頃ならオシャレ重視な靴でも履けますが、高齢になるとやはり安全重視。サイズの合わない靴は外反母趾や捻挫、骨折などトラブルの原因になるので避けたいものですよね。さらに、高齢になると、いったん怪我をしてしまうと治りにくく、さらにそこからくる運動制限などもあって、あっさり筋力低下してしまいます。なので、足に合う介護用靴が必要なのです。
と言うわけなので、安全に履けるのは基本中の基本。介護用シューズは、例えば半身麻痺やむくみが出やすい人、足に装具を着用している人でも安全に履けるような工夫がされています。軽くて柔らかい素材、履き口が大きい、マジックテープやファスナーで簡単に固定できる、などなど、さまざまな工夫が凝らされています。
高齢者は歩くのが億劫になりがち。その負担を少しでも軽減するためにも履きやすさは重要なのです。履きやすさは前向きな気持ちを持つためにも重要で、履きにくい靴だと、そもそも靴を履こうと思わないし、そうなると歩くことも無くなってしまいます。
そして、歩くことはリハビリにもつながりますよね。ところで、介護用の靴とリハビリシューズには違いはほとんどありません。というか、リハビリに使うからリハビリシューズと呼んでいるだけのような気がします。どちらにせよ、とにかく安心安全で履きやすく、それがトラブル防止とリハビリにつながればいいのです。
さて、ここまで書きましたが、まだ書きたいことはあるので、次回に書きたいと思います。