かってに介護Q&A)認知機能検査が行われる意外なところ

Q)認知機能検査が行われる意外な場所って?
A)運転免許センターです
何かと話題になっている高齢者の自動車事故。痛ましい事故も起きていますよね。
そこで75歳以上の高齢者の方の為の運転免許保有者を対象とした臨時高齢者講習、及び免許証更新時の高齢者講習を行う際に、記憶力、判断力の判定を内容とした認知機能検査が実施されることになったのです。これってとても大事なことですよね。
この認知機能検査では、検査員の説明を受けながら、検査用紙に受検者があれこれ記入して行います。今風にタブレットを利用した検査が行われる場合もあります。
具体的には主に2つの項目によって、受検者の記憶や判断力の判定をします。
1 時間の見当識
今年は何年ですか
今年は何月ですか
今日は何日ですか
今日は何曜日ですか
今は何時何分ですか
2 手がかり再生
4種類のイラストが描かれたボードが4枚提示され、検査員の説明を受けながら記憶をします。
4種類のイラストが記載されたボードを示しながら、これはにわとりです。これはバラですと順次説明した上で、この中に鳥がいます。それは何ですか?とそれぞれの回答を確認し、4枚のボードで計16種類のイラストをちゃんと記憶しているのかどうか判断するのです。
判定の結果
検査終了後判定が行われ、その点数に応じて記憶力、判断力が低くなっている方、判断力、記憶力に心配のない方の2つの分類で判定が行われます。
検査から採点、結果の通知までは30分ほど。
簡単そうで意外にそうでもないこの検査。普段多くの認知症の方と接しているのですが、本当に日にちも時間も曜日もわからないですよ。夏なのに寒いと真顔でいう人もいるし、認知機能は本当に衰えます。認知症の方の認知能力は普通の人の理解の範疇を超えているのです。
だからこそ大事な検査。個人的にな意見ですが、高齢者は上記の検査のみならず、しっかりとこの種の検査を受けてほしいと思います。