高齢者のものすごい執念
帰宅願望とか夕暮れ症候群とか呼ばれているのですが、一旦帰りたいとなったら、もう止まりません。
職員もあの手この手で引き止めようとするのですが、5分も経つと「帰る!」「帰りたい」「どうして帰してくれないの?」「前もそうやって引き留めてたけど私に恨みでもあるの?」
この手の話で介護の世界で
・相手の話をよく聞いて
なんて言われたり書かれたりしますが、実際には相手の話をよく聞いても、帰りたいものは帰りたいのであって、聞いたところでどうしようもないことも多々あります。
しかも、相手の話をよく聞いて、の次が書かれていないのでして、介護の理念は素晴らしいけど、具体性がまるでないということも多々あります。
はっきり言うと、まずは信頼関係を築いてからでないと、話し合いなんてできません。
なので、帰宅願望とか夕暮れ症候群に対しては
・信頼関係を築いた職員に任せる
あるいは
・ある程度強引に、もしくは無理やり帰らない方向に持っていく
もしくは
・諦めて帰す
が綺麗事ではない現場の解答となります。