かってに介護Q&A)福祉用具を知りたい!その7 介護用シューズその3
Q)介護用シューズって2回じゃなかったんですか?
A)すみません3回でした
2回で終わらせるつもりが3回になってしまいました。
今回は介護用シューズの選び方です。
あのちなみになんでこんなに介護シューズにこだわるかというと、歩くことはとても大事なことだからです。転んで寝たきりになってしまった方を何人も見てきたからです。
で、介護シューズの選び方ですが、まずはサイズ。足にピッタリ合うサイズの靴がいいのは誰でも同じことなのですが、高齢者には違うポイントもあります。例えば足が浮腫んだり腫れたりすることがあるのです。またリウマチや外反母趾などで足先などに痛みがある方もいます。若い頃ならそういう状態でも誤魔化して靴を履けたりしますが、高齢者がそれをやるととても危ない。なので、「その時のサイズ」のみでは決められないのです。
というわけで、マジックテープ。どんな時でも簡単にサイズ調整ができマジックテープはまさに万能!また痛みがある方は柔らか素材の靴を選ぶといいです。足の形については、サイズも大事ですが、幅や甲の高さも重要。さらに装具を装着してから靴を履く場合もあるので、インソールを取り外したりできるかどうかもポイントになると思います。
ポイントはそれだけではありません。室内、室外、どちらで使うかも重要なポイントになります。室内だと滑りにくさ、室外だと雨などの天候でも大丈夫なように撥水加工されているものなど、その時その時の状況によって靴を変えるのがベストです。
介護用シューズは、とにかく安全を考慮されて作られています。転ばないようにという大事な目的があって、ほぼ全てがその目的のためにセッティングされているのです。たかが靴ではなく、されど靴。
基本的には特注品を選ぶ感覚でしっかり選んでくださいね。
最後に、介護職員だって、靴は大事。踵をカバーする部分のない靴とかスリッパみたいなものとか、ヒールが高すぎる靴とか、機能性のない靴は、結果として介護される側を危険にすることもあるので、やっぱり注意が必要。
気をつけたいものですね。