かってに介護Q&A)福祉用具を知りたい!その2 歩行器って役に立つの?

Q)歩行器って役に立つの?
A)もちろんです!かなり便利!
若いうちは誰だって普通に歩けるのですが、なんらかの事情があって、歩けなくなることもあります。
加齢もその一つ。
歳をとることで筋力が衰えたり体力が低下したりして、結果として歩くのが難しくなる。あるいは怪我で思うように足が動かなくなる。そんな時にサポートしてくれるのが歩行器なのです。
歩行器を使用するとどうなるかというと、それまでは自分の体重を支えるために足を使っていたのが、体重が腕から歩行器へという感じになるんですよね。結果として足の負担が軽くなるのです。職場では本当にさまざまなタイプの歩行器を見ていますが、試しに自分も!とやってみると、確かに足が楽。よくできてるなあって思います。
そんな歩行器には、実は種類があるって知ってましたか?こんな感じです。
固定型歩行器
交互式歩行器
キャスター式歩行器
固定型と交互式はタイヤがついてないタイプで、キャスター式はタイヤがついていると思ってもらえれば間違いありません。自力でそこそこ歩けるけど支えが必要なのか、タイヤの回転する力を使って歩行を補助するのかの違いです。
違う視点で見るなら、固定型と交互式はタイヤがないため地面としっかり接地して安定しているのに対して、キャスター式はタイヤがついているため動きやすく、その分不安定とも言えます。なのでキャスター式にはブレーキがついてるタイプもあります。また、キャスター式は腰掛けがついていたり、買い物時に使える荷物入れがついているものもあります。
固定型は下半身の筋力は衰えているけど、上半身の筋力はそれなりにある方、交互式は片足に痛みのある方におすすめです。キャスター式はリハビリ用途や、全身の筋力が低下されている方におすすめで、実際介護の現場で見るのはたいていキャスター式ですね。また、多くの人が歩行器といって思い浮かべるのもキャスター式ではないでしょうか?
ところで、とても残念なことに、歩行器に一度頼ると、自力ではもう歩けなくなってしまう人が多いと思います。私の経験では、やっぱり多くの人は歩行器から車椅子になってしまいます。
それを仕方ないと受け入れるのか、あるいは少しでも頑張ってなるべく車椅子にはなりたくないと思うのか。
ちなみに、歩行器以外にも歩行をサポートするものがあるのですが、それはまた次回にしたいと思います。