かってに介護Q&A)福祉用具を知りたい!その7 介護用シューズその2

Q)介護用シューズの特徴教えて
A)私も履きたくなるくらいに便利です
介護シューズ第2弾!
今回は特徴と種類についてです。
介護シューズは何よりもまず履きやすく脱ぎやすい。これが最も大事な点だし、大きな特徴でもあります。
高齢になると、腰を曲げるのが辛かったり、視力の低下で足元が見えなかったり、手先の動きが鈍くなって思うように動かせない、などなど、いろいろな問題が出てきます。その問題を解決するために、介護シューズの履き口はとても広く、自由に曲げやすく柔らかい素材でできています。物によっては、踵の部分に輪になったタグがついていて、引っ張るだけで簡単に履ける靴もあります。
靴の固定は紐ではなくマジックテープなのも大きな特徴で、足の形状に合わせることができるので、とても便利。固定しやすく剥がしやすいという点でも、介護シューズ=マジックテープって感じがします。
また、これは普通の靴とは違った大きな特徴なのですが、左右で足の大きさが違う場合や、片足だけ靴が必要という場合にも柔軟に対応しています。病気や怪我でどちらかの足がないといったニーズだけではなく、むくみや装具を装着した状態で靴を履く場合など、同じサイズでは対応できない場合が案外多く、そのニーズに応えるように、多様ばバリエーションがあるのです。
種類としては前回も書きましたが、介護用シューズとリハビリシューズに分かれています。実は明確な違いはないのですが、あえて言うなら、介護用シューズは高齢者専用、リハビリシューズは文字通りリハビリのための靴、という感じでしょうか。
介護シューズのポイントとしては、つま先が少し上がっていて、それは高齢者の転倒リスクを軽減するためです。足首の柔軟さがなくなってくると、つま先が上がりにくくなるのです。そのためのサポートとしてつま先が少し上がっていて、それで何かに躓くことを防止しようとしているのです。
デザインは確かにあまりオシャレではないかもしれませんが、機能性は満点の介護シューズ。
次回は、その選び方の説明をしたいと思います。