我が家に帰りたい!
デイサービスは利用時間が決まっています。そしてそれは時間帯で区切られています。例えば
3時間以上4時間未満
4時間以上5時間未満
5時間以上6時間未満
6時間以上7時間未満
7時間以上8時間未満
こんな感じ。午前のみ利用したいとか、あるいは午後利用とかの場合は3時間以上4時間未満とか4時間以上5時間未満になり、1日利用するとなると7時間以上8時間未満になる感じですね。9時半から営業が始まるデイサービスが大抵の場合4時半で終わる理由はこの時間帯。
9時半から4時半までの場合は、時間帯が7時間以上8時間未満となり、この時間帯で定められた単位数(これをもとに計算して利益を得る)が取得できる仕組みなのです。単純に、利用時間が長い方が利益になるのは当然のこと。
ちょっとだけ触れると、デイサービスと言っても種類があって、入浴や食事がついているものは、最近は1日利用が前提となってるところが多いと思います。逆に入浴も食事もない、体を動かすことに特化したデイは午前・午後に分かれている。そういう感じでしょうか。
会社は利益をもとに運営しているので、様々に工夫をしています。そしてそれはデイサービスや介護施設であっても変わりません。介護は非営利団体に思われがちですが違うのです。
ところで、デイサービスに来た利用者の方が、途中でデイサービスを抜けだすのはいいのか?ということですが、基本的にはNGです。理由は
・あらかじめ本人(と家族)、ケアマネ、生活相談員、サービス責任者などと介護計画を立てていて、その計画にしたがって介護サービスを利用しているから
・家族の方も「この時間はデイ(施設)にいる」と判断しているから
・事件事故の危険性があるから
という感じでしょうか。家がものすごく施設から近い、あるいはサービス付き高齢者住宅の中にデイサービスがある、という場合などには、わりと気楽に
「ちょっと部屋に行ってくる」
「もう帰る」
なとなる場合がありますが、上記の理由で原則NGとなります。本人からすれば退屈でつまらないとか、ずっと座ってるのに疲れたとか、デイにいると落ち着かないとか、色々な理由で帰りたくなる気持ちになるのですね。よくわかります。一方、職員はそういう気持ちを察して、楽しんでもらおうとあれこれ頑張るのです。
知り合いの男性は、歳をとっても絶対にデイには行かないと話しています。なんか拘束されているような気がするからだそうです。一方では、お風呂入れてもらってご飯食べさせてもらってありがたい、とおっしゃる方もいます。
思いはそれぞれですね。
ところで、上記とはあまり関係はないのですが、認知症の方の徘徊は、経験したことのない人には想像不能なほどすごいですよ。もはやない家に帰ろうとする姿はある意味ものすごく考えさせられます。書いてて思い出したので追加してみました。