高齢者に対するネグレクト

日本語で言えばいいんじゃないかと思うのです。なんのことやら伝わらないですから。
ネグレクトと書くのと、介護放棄と書くのでは、やっぱり伝わり方が違いますよね?
児童や高齢者に対して、家族などがその面倒を見ることをしない、知らんぷりするのがネグレクトです。育児放棄とか介護放棄とか言います。
これは虐待だとされていて、案外深刻に考えてない方もいますが、大問題だと私は思います。
介護現場では、高齢者が同じ服を着ているというのは、これはわりとある話です。本人が「着やすい」というのもありますから。着やすい服というのは当然ありますよね。体が思うように動かせない方が、上の服はボタンのない服がいいという要望があって、それに見合う服は結果として同じような服になるというのは、これはもうどうしようもありません。
また、私はもう派手な服は似合わないという方もいて、いかにも老人といった感じの地味な色の服を好む場合もあるのです。あるいは金銭的な事情で同じ服しかないという方もいます。
着やすさや好みは誰だってあるし、金銭的な事情だってあります。だから似たような服になることは、これは仕方のないことです。
介護放棄とは何かと言えば、これは「臭い」と「汚れ」です。
洗濯しないで同じ服を着続けるとか、汚れているのに洗わないで同じ服を着ているとか、これはもう着やすさや好みの問題ではありません。臭いも汚れも目立ちますし、周りも不快です。
認知症で洗濯という概念が抜けてしまうという場合もあるとは思いますが、家族がいる方ならそれはあり得ない。
洗濯の有無というのが、実は大きな問題なのです。
服が汚れるのは仕方ありません。上手に食べることができなくなることだって仕方ありません。そんなものは洗濯すればいいのです。
皆さんも注意してみてくださいね。その時だけ汚れているのは仕方ないのです。問題はずっと汚いか。ずっと汚い場合は「何かの問題を抱えている」のです。
要注意なのです。


