熱があるのです

デイサービスでは、武漢肺炎にかかわらず、朝のお迎え後には必ず熱を測ります。これはどこのデイサービスでも一緒で、やらないところはどこにもないはず。血圧測定と体温測定は必須、営業日には毎日行うのです。

毎日行っていると、当然のことながら、利用者の血圧と体温の傾向が見えてきます。

この方は血圧が高い。
この方は熱が低い。

色々な人がいるのです。そして色々と見えてくるのです。

中には平熱でも36.7度ある方なんかも確かにいるのですが、こういう方がたまに37度越えになったりして、そうすると今のこの状況では「!」となる方もいます。

本人は「私もともと熱が高いし」でも周りは「あんたちょっと大丈夫?」

もともとデイサービスにはそれぞれに基準があるはずで、すなわち「血圧と体温の数字が〇〇以上になったら再測定」となっていて、これは平熱が高いとか血圧がもともと高いとかに関わらず再測定となってます。看護師がいるので、看護師さんの判断ももちろんあるのですが、だいたい再測定を行うと問題ないと判断されます。

送迎時の車内とか、そもそも朝の気温とか、血圧や体温の変動要因はわりとあるのだから、1度測って「無茶な数字でも出ない限り」はみな落ち着いています。無茶な数字が出ても「血圧計や体温計の操作ミス」を疑います。わりとあるのです。血圧計や体温計の電池がきれそうな時とか。

 

武漢肺炎では、体温を重要視しています。武漢肺炎に関わらず、平熱が低い方が37度(一例としての数字です)を超えていると再測定をするのですが、再測定でも高い時などは、もちろん看護師の判断ですが「今日の利用は難しい」となる場合もあります。高齢者施設からの送迎の場合には、その施設の職員の方が「今日は〇〇さんの熱が高いのでお休みさせていただきます」ということもあります。

というわけで、武漢肺炎に関わらず、現在の介護業界では、高齢者の体調はかなりチェックされているのです。

ただし。

介護業界での「職員の体調」はというと、これははっきり言って「ほとんどチェックされていません」。本人の自主申告に任されています。中にはかなりの残業や長時間労働をこなしている方もいるのですが、そういう方の体調は「大丈夫?」の声かけで済まされています。

仕方のない面もありますが、体調に気をつけなければならないのは「高齢者も職員も同じ」だとは思います。感染予防に対してもそれは当てはまるのです。

 

 

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