【介護職員の3k事情】その気持ち、よくわかります!
「暴言、我慢できなかった」 介護士が90歳入居者殴る
https://www.kanaloco.jp/article/entry-179085.html
綺麗事は言いません。手を出してしまった方の気持ちはわかる気がします。私も以前、こちらに書きましたが、高齢者の方から向けられる敵意とか拒否というのは、実は多くの人が考えている以上に過激で激烈なものがあるのです。
もちろん建前上は「介護職員が我慢」なのであって、それどころか「相手の気持ちを考えて」「介護職員にも非がないかよく検討して」乗り越えよう的なことがまかり通っているのですが、そういうある種の上から目線の人だって、実は同じ目に遭ったら「ひどい!」などと言うのです。
脳に障害があって仕方がないとか、認知症の周辺症状だから仕方ないだとか、相手に寄り添うことばかりが声高に叫ばれていますが、では
介護職員には寄り添わなくてもいいのか?
といえば、現状ははっきりと「ほぼそうなっています!」としか言いようがありません。
理解がある経営者や責任者や医者などは、上記のようなことが起きた場合、「これはちょっとうちでは扱えない」と施設全体や職員を守る行動に出ることもありますが、そういう余裕がないところ(多くは経営難で資金源を手放したくない)は、ひたすら職員に負担を強いるのですよね。相手の気持ちに寄り添えなどと言って。
とある男性職員の方が言ってました。
介護の世界は女性の世界だ
って。私もそう思います。いいとか悪いとか差別がどうとかではなくて、単に女性の方が職員も利用者も数が多い。そしてだからこそ「なんでお前はここにいる?」という反応が稀にあるのだと。お前なんて仕事もできないダメなやつだから、こんなところで働いているんだという敵意をはっきりと向けられたそうです。
なんだかなぁ。
…。
改めて、上記のような場合、気持ちはよくわかるつもりです。
けどね。
やっぱり暴力は良くない。やっぱりダメですよ。なにか攻撃的なことを言われたりされたりしたら、まずはすぐに上司に訴え、そして「担当を外してもらう」のがいいんじゃないかな。
そして責任者の方にも言いたい。
そういうのは職員の甘えでもなんでもなく、担当を外すことこそが「正しい対応」なのだと。揉める前事件になる前に切り離してしまえばそれで済むのです。最悪の場合はケアマネさんなどに相談して違うところに行ってもらう。それでいいのではないですか?
人対人なのです。
(相性が)合う合わないだって絶対にあるのです。合わないものを無理やり合わせようとするのは、やっぱり良くない。と、私は思うのです。