かってに介護Q&A)介護業界は本当に人手不足なの?

介護

    

Q)介護業界は本当に人手不足なの?
A)はい、けど…その原因は意外なところにあるような気がします

    

介護業界の人手不足は度々指摘されることだし、確かにその通りだったりもします。

人がいなさすぎて絶えず掛け持ちで業務を行うとか、そのせいで体を壊すとか、そういう話も絶えず聞くことです。

これはあくまでも噂ですが、人員基準を満たしてないのに名前貸しをしてあたかも足りてるように装う施設もあるというような話を聞いたりもします。

あくまでも噂なので、本当かどうかは知りませんが。

じゃあやっぱり人手不足なんだ、大変なんだ、って思いますよね。

けど、これは他の業界もそうかもしれないのですが、ちょっと違うというか、人手不足なのに人手不足じゃないという話をしたいと思います。

みなさんは人手不足の最大の原因はなんだと思いますか?

あくまでも私個人の意見なのですが、それは人間関係、しかも職場内の「お局様」との関係が一番の原因だと私は思っています。

お局様の最大の弱点は、

「私はここの主!」感
「こんなに利用者様の面倒を見ている私」感
「私はあなた(他の職員)のことを理解している」感。

この三つのせいで職場の人間関係がおかしくなり、その結果として職場に人が定着できないことが人手不足の大きな原因だと思うのです。

介護の現場は当然介護がメイン。けど、だからこそ「一人の人にたくさん世話をすればそれが介護」っていう発想の人は多いですし、特にお局さんにはその傾向が強いという特徴があります。

また、お局さんは仕事を辞めない傾向が強く、だからこそお局さんなのですが、最初は大人しくても、職員の出入りがあるうちに必ず主になっていきます。そしていつの間にかさまざまな作法や仕事の仕方を「自分のいいように」変えていきます。

そしてそうなると今度は新人に対して「あなたの気持ちはわかるわ」「けど、こういう時にはこうしたほうがいいわよ」と、これまた自分のやりたいようにしていく。相手が管理者であってもお構いなし。

そして気がつけばお局さんの王国になってしまうのです。

けど、中にはそれに馴染めない人も出てくるのですが、そうなると今度は「利用者様の立場になってみて」「私の経験からはこうした方がいいから」と徐々に押しつけが始まり、そして他の職員が違うやり方を提示すると「そんなことしなくても大丈夫」「そんなことしたら利用者様も不安でしょ」など反論がはじまり、とことん自分のやり方にこだわるのです。

けど、やっぱり馴染めない人も出てくるわけで、そのやり方は疑問だというと今度は「じゃああなたがやれば?」「私はこのやり方で行く」と拒否になり、そこから相手への陰口がはじまったりもします。「あんなこと言ってるけど、実際やれるわけないじゃん」「私そんなの知らないし、あの人が勝手にやってるんでしょ」「そうかもしれないけどここではこうなの」

こうなるともう逆らうのも面倒だしってことで、ますます王国は盤石になっていき、そうなると「ちょっとあの人嫌い」とか「今の人は介護の仕方も知らない」とかになっていくのです。

不思議なことに、求人募集をかけている施設は大変が「同じ事業所」。

それだけ人がコロコロ辞めていくということなのですが、その原因はお局さんの存在が大きいんじゃないかなぁって私は思ってます。そういう話をよく聞くし。

逆に職員が安定しているとこは人間関係が良好で、お局さん的な人がいないという話もよく聞きます。介護のやり方は人それぞれ。けがしなければいいというおおらかな雰囲気は職場の環境にも影響を与えるし、そういうところは利用者の方もゆったりできているところが多いですね。仕事柄施設の見学やら訪問もしますが、これは本当にそう。

というわけで、偉そうにたくさん書きましたが、人材不足なのはそういう面もあるのではないかというお話でした。

 

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