かってに介護Q&A)介護保険サービスの種類を教えて?その5 訪問看護って何?

Q)訪問看護って何?
A)介護士ではなく看護師が行うサービスです
訪問看護は文字通り「看護師が行う」サービスです。なので、訪問介護とは違い、より医療に特化した専門的なサービスとなります。
具体的には看護師が自宅を訪問して病気や障害に応じて看護を行います。もちろん「主治医の指示」で医療処置なども行います。自宅で最後を遂げたいというニーズにもちゃんと答えてくれます。ターミナルケアというものです。もう少し具体的に書くなら
・健康状態の観察
血圧、体温、脈拍などのチェック。病気や障害の状態の観察。
・医療的処置
医療機器、カテーテル管理、床ずれ処置、その他主治医の指示による処置、お薬の相談。
・リハビリ
自立支援のための生活リハビリ
・日常生活の看護
食事、排泄、清潔、睡眠のケア
介護方法のアドバイス
・ターミナルケア
症状緩和、心理面の支援、ご家族の支援、自宅での看取り。
となります。箇条書きでいつもの私らしくない書き方ですが、実はよくわかってない部分があるので、訪問看護については勉強しました。だから教科書的な書き方になってしまっています。すみません。医療行為はそもそも介護では制限されているものが多くて(以下言い訳なので省略)
ちなみに介護サービスとと看護サービスはあまり接点はありません。意外でしたか?接点があるのは「薬」ですね。デイサービスと看護サービスを利用している利用者様のバッグにいつも飲む薬が入ってないとか、そういう時に看護サービスを行っている事業所に連絡して薬の確認をする程度。デイにも看護師はいますが、看護師はどの施設にいるかで、結構役割が違うのです。病院なら医療行為だけでしょうけど、デイなどでは大半は介護行為を行うのです。訪問看護ならやはり大半は医療行為なので、やはり介護とは接点がそんなにありません。
ところで、これは解るので自分の言葉で説明できるのですが、看護なのになぜ介護?って気がしませんか。医療行為なら病院に行って相談して、そこから看護師を派遣して貰えばいいんじゃないの、となりませんか?
そこは実は違うのです。なぜならこのサービスは「介護保険」から行われるもの。だから最初に必ず
・65歳以上の要支援、要介護認定を受けている方(第1号被保険者)
・40から65歳未満の特定疾病とされている末期癌、関節リウマチなどで要支援、要介護を受けた方(第2号被保険者)
どちらかの被保険者となり、なおかつケアマネを通して介護プランを立ててもらうことが必要になるのです。そしてケアマネから主治医に訪問看護指示書を依頼し、そして訪問看護指示書が発行されて、それで初めて訪問看護の利用が可能となるという流れ。
ちょっと複雑ですが、医療行為が絡むので、どうしても主治医の指示書が必要となるのですね。
自宅を訪問するだけなのに、さまざまなサービスが介護の世界にはあるのです。
ところで、訪問系のサービスはまだあるのですよ。それは次回に説明したいと思います。