ケアマネ試験を解いてみよう! その5
もうちょっとだけ問題を解かせてください。その後でちゃんとニュースに戻りますので。笑
というわけで今回は問題24!
特別老人ホーム入所中のAさん(98歳女性)は食事摂取量が激減し、全身衰弱が進行している。発語も困難で意思疎通も難しい。医師の判断ではAさんはターミナル期の症状であるとのことであった。Aさん及びその家族の入所時の意思は「最後まで施設暮らしたい」とのことであった。この場合の対応としてより適切なものはどれか2つ選べ。
1 看護職員が作成した看取り看護計画があるため、施設サービス計画は作成しない。
2 Aさんと家族の意向は明らかなので、改めて面会をせずに介護支援専門員が単独でターミナル期の施設サービス計画を作成する。
3 看取りに対する家族の意思を確認するため、介護支援専門員がAさんの家族、医師、生活相談員などと面談の日程調整を行う。
4 Aさんの意思を尊重し、最期まで介護職員が単独で見取りの介護を行なった場合は看取り介護加算を算定できる。
5 終末期の身体状況の変化や介護の状況などを記録し、医師、看護職員、介護職員、介護支援専門員による情報の共有に努める。
答えは3、5です。ちょっとしたサービス問題ではないかと思います。なので解説は要らない気がしますが、強いて言うなら、4については見取り介護加算は常勤の看護師により24時間連絡体制を確保し、医師などが共同して入居者に対して十分な説明を行なって同意を得ることなどをしながら看取り看護を行なった場合に算定できるものです。
最近はターミナルという言葉も普及していますが、背後には「人生の最期までその人らしい暮らしができるように」という理念があります。そのために2006年の介護報酬改定の際に加えられた加算なんですね。
そんなものにまで加算?と思う方もいるかもしれませんが、サービスはタダではないのです。私もそうですが、サービス=無料という先入観があるように思えます。けど、実際には何かをするのにはやっぱり人が必要で、だからお金がかかるのです。仕方ありません。