デイサービスの複雑なお風呂事情
その垢の出所が自分であるということには触れないのがお約束ですが。苦笑
デイサービスには様々な事情で高齢者の方が来ているのですが、その様々な事情の中で、最もウェートを占めているのはずばり
入浴
です。(安心安全に)お風呂に入りに来るというのが、かなり大きな事情なのです。
逆に言うなら、自宅では(安心安全に)お風呂に入ることができないから、だからデイサービスに来るのです。床が濡れていて滑って危ないとか、浴槽をまたいで入ることができないとか、湯船で溺れそうになってそれ以来怖くなって入れなくなっただとか、そもそも衣服を脱ぐことがうまくできないとか、それ以前に「風呂に入るという意識・発想がない」とか、若い頃にはなかった問題続出で、だからデイサービスに入浴目的で来るのです。
たかが入浴、されど入浴。
というわけで、デイサービスを利用する際には「どんな風呂なのか」と事前に確認するために体験利用をされたりすることもあるのです。
その際に、「ここのお風呂って汚いのよ」とか「のんびり入ってられないのよ」とか「お湯が温くて(熱すぎて)」とか、悪い話を聞いたりすると、
う〜ん、やめようかしら・・・
となるでしょうし、あるいは逆に「大きな風呂でゆったりできるのよ」とか「職員がついていてくれるから安心して入れるのよ」とか「背中洗ってくれて助かる」とかいい話を聞いたりすると、
ここのデイを利用しようかしら
となるかもしれません。デイサービスの大きなアピールポイントの一つがお風呂なのです。だから漫画のような状況に対して職員は
「余計なことは言わないで欲しい」
と思ったりするのですが、とにかく浴室は絶えず綺麗にするように努力するしかないのです。中には「一人入るごとに湯を全部ぬいて浴室を洗ってお湯を張って次の方入浴」なんていうデイもあったりするくらい。
利用者からは大好評ですが、そのために1日中入浴をすることになって、職員はものすごく大変という。