その介護認定は本当に正しいの?

ばらつく要介護認定 99%の自治体が全国判定を変更
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56519820W0A300C2MM8000/

介護に携わる人なら、誰でも知ってる要介護度。

軽い方から

要支援1
要支援2
要介護1
要介護2
要介護3
要介護4
要介護5

という7つに分かれています。要支援と要介護の差は何かというと、定期的な介助が必要かどうかの違いだと思ってもらえれば間違いないと思います。すなわち

要支援は自立しているけど、ちょっと不安。
要介護は(程度はともかくとして)介助しないと不安。

要介護度はそれぞれに認定の目安があるのですが、現場で思うのは

どうもこの人はこのレベルではないよなぁ

ということでして、例えばスタスタ歩けているのに要介護4という人がいたりするのです。逆にどうみても歩けないのに要介護2とかの人がいたり。

上記のニュースは「そもそも全国的に同じ形で判断」という認定が地方地方によってまちまちになっているのは問題だという話なのですが、いち地方の中においても、やっぱり判断はまちまちなんだということ。

事情を説明すると、こういうこともあったりします。介護認定の際にその人が病気で入院していたりして「弱っている」と、どうしても介護認定は高くなるのです。要介護4とか。しかし認定を受けた後に容体が回復して歩けるまでになると、要介護度は次の認定を受けるまで放置される。

放置という書き方はよくないのですが、2年後にまた認定をする方が「色々と都合がいい」というなし崩しの判断がされることがあるのです。ちゃんと認定をし直すのが当たり前だし、多くはそうなっていますが、様々な事情(この辺りは本当に複雑になるので省略)で「様子をみましょう」ということもあるのです。

それが介護認定がおかしくなる原因の一つ。

  

私はなにも偉そうな問題提起をしたいわけではないのですが、言えるのは

介護認定は適当に行われているのではない

ということ。私自身は直接認定をしたことがないのでわからないのですが、適当にやってるわけではないと思います。多くの人はその認定基準に合致しています。だからやはりしっかり認定されていると思います。ただ、相手は「人」。機械のように一度認定したらもう変化しないという代物ではないのです。

それに介護認定は実はその人だけのものではなく「家族の都合」も反映されていたりするのです。これは教科書などには書かれていませんがとても大事なこと。介護はその人だけの問題ではなく「家族の問題」でもあるからです。

だからこそ、その都度連携してすり合わせていくしかありません。

そしてそれを地域の方々に周知していく。現在はそうなっているのではないでしょうか?

今後私はケアマネになって働く予定ですが、このような話はますますたくさん出てくるでしょうから、その都度、紹介できる範囲で紹介していきたいと思います。

 

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