ござる介護ニュース)介護スタッフを1時間怒鳴り、塩をまく

介護スタッフを1時間怒鳴り、塩をまく…利用者家族による「カスハラ」実態
https://news.yahoo.co.jp/articles/1bc5accdd52969abf400aefe0c222248498b2b74

私の経験ですが、ある時、訪問に行ったら、そこのご家族の方があれこれと私に話しかけてきました。

それ(サービス)本当に必要なんですか?
実はわたし、そっち(介護)も詳しいけど、あなたの言ってることがよくわからないので説明してくださる?
私が聞いてるのは、できるの?できないの?どっちなの?

よくよく聞くと、どうも、想像していたサービスではないという不満があるようで…

なるほど。

ところで、上記の記事は、そういう問題に対する要点がまとめられていて、読んでほしいのであえて引用させてもらいます。

A氏はヘルパーに対して次第に、訪問介護計画等により定められたサービスの範囲を逸脱した要求をするようになったという。具体的には医師に禁止されている歩行介助、食事介助などで、いずれも事故予防の観点から止められていたものだ。

ヘルパーやケアマネージャーは決して家事手伝いではなく、要介護が必要な高齢者らの介護・介助を法に定められた範囲と決まった時間内でこなす仕事だ。しかし、A氏のように要求がエスカレートしていくことは決して珍しくはないという。

「介護職に就く方はやはり思いやりがあって優しい方が多いので、少しのことならやってあげようと頑張ってしまうこともある」(外岡弁護士)

それを勘違いして「何でもしてくれる」と思い込むと、カスハラに発展してしまう可能性がある。たとえば訪問介護でも、掃除や洗濯などの生活援助(家事援助)のサービスが受けられるのは国の施策上、「利用者が単身、家族が障害・疾病等のため、本人や家族が家事を行うことが困難な場合」などに限られており、本来なら市町村の生活支援サービスや介護ボランティアなどの領分だ。

※太字は私が強調している部分です

本当にこの通り。全くこの通りなのです。そしてこれでよくもめるのです。介護サービスを利用する側のご家族の方が、お手伝いさん感覚でなんでもしてもらおうとするのは、はっきり言えば皆さんの想像以上に多いのです。私のブログでも何度か漫画にしています。

しかし、できないものはできない。

なぜなら、サービスの範囲は決まっているからだし、ちゃんと決められたことをしないと報酬がもらえないので。報酬はガラス張りだし、記録を残さないと報酬がもらえない。嘘をついて介護施設の認可取り消しと返金なんてニュースを見たことがあると思うのですが、それくらいに実は介護サービスは厳しいのです。何せ財源は「税金」なので。

もちろん、だから家族が悪いなどということではなく、お互いに、事前に、そして

サービス中も

できることできないことをしっかりと確認するべきだと思います。そしてさいービス提供側も

できないことはできない

としっかりというだけではなく、文章にもして、できるだけわかってもらうようにすることが大事なのでしょう。

お互いにサービスが長期間になると、なぁなぁになってしまいがち。けど、税金はなぁなぁで済む事ではないので、やっぱりちゃんとしなければなりませんね。お互いにもめないで気持ちよくサービスを行いたいものです。

 

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