かってに介護Q&A)介護の仕事で嬉しい気分になるのはどんな時?

Q)介護の仕事で嬉しい気分になるのはどんな時?
A)給料日は嬉しい気分になります!あとは…
子供たちを養っていかなければならないので、介護の仕事をしていて嬉しい気分になるのは給料日です。
たとえ額は分かっていても、通帳に記帳するときは楽しいです。やった!という感じ。
仕事が終わって帰る時も嬉しいです。今日も終わったー。そんな気分。
あとは…
うーん。
なんかあるかな……
なんて書いたら怒られそうですね。
介護の教科書のように「利用者様からありがとうと言われたら嬉しい」なんて書いたらいいのでしょうか?
確かにありがとうと言われたら嬉しいですよ、喜んでもらえるような仕事をしたいと思っているし、頑張っています。
しかしそれは当たり前。
はっきり言って、介護の世界ではその部分"だけ"を強調する「やり甲斐詐欺」が横行しています。
そしてそれが現場の職員の負担を無駄に増やしています。
ありがとうと言われたいがためにしなくていいことしたり、残業したり、事務量を増やしたりするのは本末転倒。
私個人の意見かもしれませんが、介護のプロなら、まずは最低限のことをしっかりこなすのが大事だと思っています。
そして「余計なことはしない」。
その「余計なことをしたがる」職員は実は多いですね。
その人のために
とか
良かれと思って
とか、そういうのは余計なこと。自分で食べられるのに1回2回咳き込んだだけで食事介助するのは余計なこと。同様にトイレ介助も1、2度失禁したからリハビリパンツなんて余計なことですよね。なんであれできることはできるだけ自分でしてもらう。いい意味で楽をさせない。
また、できないこともあります。タバコが吸いたいけど禁止という施設もありますよね。飴玉を嘗めたくてもダメという方もいます。餅も同様。してあげられないことだって案外たくさんあります。
そのときはその方や家族は怒るかもしれませんが、その人のためにあえて「ありがとうと言われない介助」も大事なことです。
正直に言うと、介護は嬉しくないことの方が多いです。
けど、そんなものだと思います。その中で各自がささやかな嬉しさを探すのです。
それが人生だと思います。