かってに介護Q&A)認知症になると起こる変化ってなんですか?

Q)認知症になると起こる変化にはどんなものがありますか?
A)歩き方が変わることがあります
まずはおさらいとしてですが、認知症には脳が萎縮することで起こるアルツハイマー型認知症や、脳血管障害(脳卒中や脳梗塞など)によって起こる血管性認知症などがあります。
症状としては、理解力・判断力や言語能力の低下、認知障害・記憶障害などもあって、具体的には
何度も同じことを話す、聞く
物の置き忘れが増え、頻繁に物をなくす
以前は簡単にできた料理や買い物に手間取る
お金の計算ができなくなる
ニュースや周りの出来事に興味がなくなる
意欲的でなく、趣味をやめた
怒りっぽくなり、疑い深くなった
などなどですが、認知症の種類によっては初期に歩行障害が現れます。歩き方が変化するのです。
では、認知症は歩き方にどのような影響を与えるのでしょうか?
認知症の方の特徴的な歩き方について見てみましょう。
すり足
認知症になると、地面をすり気味に歩くすり足になります。
すり足なので、段差に躓いたり、何もない場所で転んでしまうなどの危険性が増えてしまいます。
もちろん原因としては脳だけでなく下肢筋力の衰えもありますし、体幹の筋肉が衰えてしまうことで背中がまるまり猫背になることでも歩き方に変化が出てくるのですが、歩き方の変化はさまざまなバロメーターになるのです。もちろん認知症のバロメーターにもなります。
歩幅の変化
これも同様で、足の筋肉の衰えなどにより歩幅が狭くなることもありますが、認知症でも起こり得る変化の一つです。
普段よりも歩くのが遅くなったり、足が以前より前に出にくくなったりするなどの変化がみられるようになったら要注意です。
歩行が不安定になる
脳が認知症の影響を受けることで歩行が不安定になります。
歩き方がふらふらとしていたり、前かがみになったりするなど、体勢が悪化するなどの変化が起こりえます。
歩き方の変化は認知症の初期症状である可能性があります。
歩き方の変化に早く気づくことで認知症の早期発見につながる場合がありますので、気をつけたいですね。