かってに介護Q&A)認知症ってどんな種類があるの?その1 アルツハイマー型認知症とは?
Q)アルツハイマー型認知症とは?
A)女性に多い認知症です
おそらく認知症といえばアルツハイマー型って感じで理解している人が多いんじゃないでしょうか?
それもそのはず。認知症の種類のうち、このアルツハイマー型認知症は全体の五割以上であって、認知症のうち半分はアルツハイマー型なのです。
参考
https://www.tmghig.jp/research/release/2020/0727-2.html
しかも男女比ではデータに差があるものの、いずれも女性の方が多いそうです。確かに私のこれまでの経験からも、アルツハイマー型=女性って感じがします。
このアルツハイマー型認知症ですが、脳が萎縮していくという言葉が先行して、いかにも怖いって感じですよね。もう少し詳しく書くと、脳の中のアミロイドベータという不要なタンパク質が溜まってしまうことで脳の神経細胞が死滅。そのため脳が萎縮してしまうということで、その萎縮に合わせて症状が出てくるのですね。例えば
記憶障害(物忘れ)
見当識障害(自分のいる場所や時間がわからない)
ものとられ妄想(被害妄想)
徘徊
などです。ところで、加齢による物忘れと、認知症の物忘れには違いがあるのですが、御存知でしょうか?
加齢による物忘れは「朝食は何食べたかしら?」
認知症による物忘れは「そもそも食べた体験そのものを忘れている」
言ってみれば、細かい物忘れは加齢によるもので、全部をそっくり忘れているのが認知症。全部そっくり忘れているので
ご飯まだ?
と何度も何度も繰り返すのです。そして全部を忘れているので、食べてない、どうして食べさせない?嫁が意地悪する!となるのですね。
料理や掃除の手順を忘れたり、通い慣れた道で迷子になるなどの様子が見られたら、認知症を疑う必要があるかもしれません。
さて、ここからが私の経験なのですが、もう本当に壊れたテープレコーダーのように何度も何度も何度も延々と同じ話をする高齢者の方がいました。話したことを綺麗さっぱり忘れてしまうので、本当に初めて話すかの如くに同じ話をするのです。たまぁに「ひょっとしてそれはそうですか?」なんて聞き返すと
なんで知ってる?
と驚かれる始末。本人にとっては本当に驚きなのですね。アルツハイマーだからもう最悪って感じがしますが、当の本人は、案外楽しそうにされている場合も多く、
私は認知症じゃないわよ
認知症って怖いわねー
などと他人事のようにしている方も多いですね。
このブログでは何度も書いてますが、特にアルツハイマー型認知症には介護はとても有効だと私は思ってますし、ちゃんと介護を受けていれば、確かに症状は無くならないものの、逆に悪化もしない気がします。
この方はそういう人なんだ、たまたま同じ話を繰り返すんだ、たまに妄想するんだ、それくらいの気持ちで接していると、それ以外は特になんでもないというのが、私の素直な意見。
見極めと接し方が大事な認知症、それがアルツハイマー型認知症じゃないかと思います。