かってに介護Q&A)介護保険サービスの種類を教えて?その14 グループホームってどんなところ?

Q)グループホームってどんなところ?
A)共同生活を行うところです
介護保険サービスの種類についてずっと紹介してきました。そしていよいよ最終版。今回はグループホームについて説明したいと思います。
グループホームについては、難しいことはほぼ何もありません。一言で言うならたったこれだけ。
認知症高齢者のための施設
です。以上!
って、これだけだとまだぼんやりしているのですが、でも、本当にこれがグループホームの基本で、医師から「認知症の診断」を受けていないと入れない施設なのです。ところで、割とごっちゃにしている人が多いと思うのですが、介護度と認知度は違います。介護度が低くて身体機能的には自立していても、認知度が高くて、結果自分では何もできないという方は割といますし、その逆も然り。
グループホームは認知度に焦点を当てているのです。したがって、介護度が要支援2という最も低い介護度でもグループホームは利用できます。けれど、認知症の診断がなければ利用できません。
そのほかの特徴としては、グループホームは地域密着型サービスなので、施設の所在地と同じ市町村の住民票がないと入れません。
そんな認知高齢者が最低5人から最高9人までの人数でまとまって共同生活(ユニットと言います)を送り、その中で、介護サービスを提供するのがグループホームなのです。
さて、グループホームというアットホームな名称なので、施設というよりは「まさに共同生活」という感じで、実は私も職員だったことがあるのですが、利用者の方と一緒に暮らしている感満載でした。
みんなで料理を作ったり、後片付けもしたり。誕生会とか手作り感満載で楽しかったなぁ。
その中で、職員は、あくまでもできないことをサポートする。そんな感じです。入居者の方々は元々主婦だった方も多いので、手際よく調理したりして、そういうときは認知症を感じさせませんね。一方では同じ話をなん度もしたり、施設を抜け出して徘徊などということがあったり、あるいは暴力的な言動があったり、はたまたトイレでうんちを(以下略)なんてこともありましたが、そういう場合は、あらかじめ一人ひとりの認知症の症状をしっかりと把握することで、その症状の出現をある程度予測したりすることもできるし、対処もできます。
できるだけ自宅に住んでる感をだし、毎日みんなで顔を合わせて生活する。そういうことが認知症の進行を遅らせたり、現状維持のためには効果的なんだなぁと、当時の私は思いました。
そこでの経験は今の私にとってもとても役立っています。
そんなグループホームですが、少人数での利用だし、密かに需要も高いので、入居を待機している方も大勢います。
なので、利用を考えている方は、まずはケアマネと相談して、待機するか、違うサービス形態を利用するかをしっかり検討してくださいね。利用したいけど最短でも2年待ちとか冗談抜きにありますから。
言い方は良くないのですが、正直、入居者の方が他界されないと入居できない。
そう思ってもらって間違いありません。そして空かないということは、それだけいい施設だということなのです。