かってに介護Q&A)介護保険サービスの種類を教えて?その6 訪問リハビリテーションって何?
Q)訪問リハビリテーションって何?
A)字の通りそのまんまのサービスです
訪問系もいよいよ大詰め!ということで今回は訪問リハビリテーション、略して訪問リハについて。
こちらも訪問看護と同様に「医師の指示」が不可欠です。具体的には医師(主治医)に自宅でリハビリを受けたいと申し出、OKが出たら指示書を作成してもらい、その指示書を元にして具体的な計画書を作成して実施するという流れになります。
実施するのは介護員ではなく、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)。リハビリはどうしても専門的な知識が必要となるのです。ちなみにざっくりですがそれぞれの違いはこんな感じ。
・理学療法士(PT)
基本的な体の動作を訓練する
(起き上がる、歩く、座る、寝返りを打つなど)
・作業療法士(OT)
実際の日常生活で役立つ動作を訓練する
(入浴動作、食事動作、着替え、トイレなどの日常生活に必要な動作)
・言語聴覚士(ST)
言葉の訓練を行う
案外知られていないが「嚥下機能」の訓練も行う
こんな感じでしょうか。受ける側からたとえば「私は理学療法士がいい!!」あるいは「私は作業療法士がいい!」というような提案はできません。あくまでも医師の指示に従う形となります。そして3ヶ月に1度の割合で進捗状況を検討していくこととなるのです。
リハビリなので(言い方は悪いのですが)だらだらやるわけにはいきません。ちゃんと成果が出ているのか、違う訓練をした方がいいのか、あるいは
訓練の必要性がなくなった(こうなれば一番いいのですが)
のか。ちゃんと判断しつつ行わなければならないのです。
ところで、本当であれば施設に入所した方がいいのですが、でも、
やっぱり自宅がいい
という方もいます。そして自宅にいると、どうしても横になってばかりで色々な機能は衰えがちです。特に退院後などはリハビリをしないと大変!な高齢者が多いので、その場合にはケアマネに相談してみてくださいね(もちろん介護保険を利用するサービスなので、事前の手続きが必要ですが、病気などで入院している場合は社会福祉士があれこれ動いてくれることが多いので、まずは社会福祉士に相談!)。特に
歩くことが不安
手の動きが悪い
なんか痺れたり硬くて動き辛い部分がある
言葉が言いにくい
食べ物を飲み込むことが大変
などは放っておくと大変なことになるので、すぐに、そして遠慮なく相談!ですよ!
介護の世界は、結局のところ
相談
から始まるのであう。だから遠慮なくまずは相談!なのです。