デイサービスでお風呂の回数を増やすことの難しさ
介護サービスを受けるために介護保険があるのですが、社会保険や健康保険と理屈は同じで、結局は幾らかを負担しなければならないのです。介護保険利用だと、多くは1割負担ですが、たまに2割負担の方もいます。
もちろんサービスを受ける人の収入によって1割か2割かが決まるのですが、いずれにしても介護サービスはただではないので、一定額を負担しなければなりません。
多くの高齢者は年金生活をしています。だから高齢者は年金の話にはとてもシビアだし、ちゃんと計算している方もいます。なんというか、正直、死ぬまでこういう感じでずっと金金金の生活が続くんだなぁと思うと、ちょっと嫌な気もしますが、仕方ありません。それが社会ですから。
介護サービスはその内容によって金額が決まっています。厳密にいうと単位数として計算して、それを金額に置き換えているのですが、その置き換えにはそれぞれの県で微調整があったりするからここでは割愛しますが、地域によってこれはいくらというのが計算できます。
例えば、入浴であれば1回500円でもって、その1割を負担するとなれば50円、というような感じ。
え?たった50円なら毎日でも入れるよね!
と思われるかもしれませんが、介護サービスは入浴だけではなく、色々なサービスで成り立っているので、入浴目的でデイサービスを利用するだけだから50円だけでOK!とはなりません。
この辺りはいずれ詳しく書いてみたいのでここでは割愛するとして、介護は多くの場合、様々なサービスが連動しているのでして、具体的には入浴を1回増やすだけであっても大変なのです。入浴代50円追加のみってわけにはいかないのです。
入浴をどうするのか、何回入るのか、そういうことを決めるためにケアマネージャーがいるのでして、入浴回数を増やすためにはケアマネージャーと相談することが必要。
ちょっと寒いからお風呂入りたいなんて気軽な感じで入浴することはできないのです。
逆にそれが自分で自由にできるような人は介護サービスの必要がないということ。
この辺りが介護の難しさなんだと思います。