デイサービスでも自宅でも浴室はちょっと危険かも
野村監督(こう書いた方がしっくりくるので)の訃報。
私は野球はそれほどというか、実は全くわからないのですが、そんな私でも野村監督のことは知ってます。奥さんがサッチーだということももちろん知ってます。
野球のことは知らないので、それ以外のことになるのですが、サッチーこと野村沙知代さんがお亡くなりになってから、かなり意気消沈していたようですね。
そして2年後の今日のこの訃報。
よく「奥さんに先立たれると夫もすぐにその後を追う」というようなことが言われます。あるいは逆に「夫に先立たれると、奥さんがみるみる元気になる」というようなことも言われます。
私の経験から言えるのは、夫婦仲がよければ良いほど、やっぱり後を追うんじゃないかな。
逆に夫婦仲が悪ければ、先立たれた方は元気になると。
結局は相手のことが好きか嫌いかで全く違うんじゃないかなぁと思います。もちろん愛していても後を追わないという例だってたくさんあるでしょうし、その逆もあるでしょう。
けど、私にはちょっとした思い出があって、その経験からすれば、やっぱりこういうことは夫婦仲にかかってるんじゃないかと思わざるを得ません。そのことについてはちょっと漫画にしようと思います。
野村監督はお風呂でなくなったようです。ヒートショックだったのかもしれませんね。
ヒートショックというのは、浴室と脱衣室などの温度差が激しい場所や、熱い湯にいきなり入った時などの急激な温度差で血管の収縮が起こり、それが心疾患や脳梗塞などを引き起こすもの。朝起きてトイレに入った時などもそうですね。ズボンや下着を脱いで、暖かくない便座に座ることでも起こりえるものなのです。
温度差が関係しているので、冬季は特に要注意。多くの方は冬季にこのヒートショックがきっかけで亡くなっているとされているのです。
交通事故での死者よりも浴室での死者数の方が遥かに多いなんて知ってましたか?(あ、私?私はこの記事を書くまではしら…黙秘です!)だからこそ気をつけたいものですね。
介護施設ではもちろんヒートショックのことは周知徹底されていて、対策としては
1)脱衣室や浴室など、室温をどこであってもできる限り常に一定にしておく
2)入浴の場合、お湯の温度は熱くしない
3)基本的に職員が必ず見守る
ということが行われています。脱衣室を温めておくのはもちろん、浴室内はあらかじめシャワーを出しておけば、それだけでもかなり温まります。またお湯の温度は40度くらいにしてのぼせないようにし、長湯は禁物。長湯をした挙句に立ちくらみで意識喪失を起こさないためにも、その他のなんらかの事故に備えるためにも、職員の付き添いは必ず行われます。
デイサービスは比較的元気な高齢者の方がやってくるので、施設によっては「熱くしてくれ」とか「好きな入浴剤使わせてくれ」とか色々な注文があったりするのですが、職員は不慮の事故に備えているので、
「ちょっとそれは無理ですよ」
ということもあるかもしれません。その場合は職員の指示にしたがって欲しいなと思います。
野村監督に限らず、人が亡くなるのはやっぱり悲しいことです。しかも高齢になると、ちょっとしたことがきっかけで大変なことになってしまいます。せっかくあったまるはずの入浴で亡くなるのは切ないですよね。
お互いに気をつけたいものです。