高齢だからと侮るなかれ、ものすごく真剣に参加してますよ
デイサービスって何をしてるの?といえば、対外的なイメージとしては入浴と並んで「レク(レクリエーション)」じゃないかと思うのですが、そのレク。
具体的にはどの様な事が行われているのか、わかりますでしょうか?
高齢者が行う事なので、そんなにハードなものではなく、風船を使ったり、あるいはカラオケしたりなどといった様な「やんわりした」ものを想像するのではないでしょうか?
ええ。
その通りです。
それが正解です。
良い悪いは別にして、デイサービスには知力体力能力に差がある方が集まるので、その差を埋めるためには、どうしてもやんわりしたものをするしかないという事情があるのです。
じゃあできる人とできない人を分ければ良いじゃないという意見もある事でしょう。
ごもっとも。
多数の人が来るデイならそれもできます。が、一方で十数名程度の規模のレクでは、その様な分け方ができないという場合もあったりするのです。デイサービスの規模もレクには関係してくるのですね。
ここでは深くは触れませんが、大人数が集まる規模のデイと少人数のデイでは、基本的にはすることは同じであっても、その中身はかなり違うのです。
いずれにしても、みなさんに参加して楽しんでいただきたいという思いは規模の違いにかかわらずありますので、なんとかみなさんに楽しんで欲しい、だからこそレクの仕方も職員はしっかりと考えているということなのです。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、日々やんわりと行われているそのレクに、とても真剣に参加されている方がいます。特にゲームともなると、目の色が明らかに変るのですが、その様な方は「それだけまだ色々な機能が衰えていない」ということなので、頑張って欲しいなぁとエールを送ったりもしてます。
中には、いわゆるスカした感じで「こんなのやってられない」あるいは「1位になっても表情が変わらない」という方もいたりするのです。けど、真剣な方が全力で喜怒哀楽を出し、それが毎日続いていくと、いつの間にかそういう方も笑顔になったりします。
本当のレクの効能というのはそういうことなんだろうなぁと思うのです。