かってに介護Q&A)福祉用具を知りたい!その6 介護用マットレスってなに?

Q)介護用マットレスってなに?
A)文字通りマットレスです

人間の一生の約3分の1は睡眠ですよね。

そして睡眠には布団が欠かせません。ちなみに、介護の現場ではほぼベッド。畳の上にマットレスを敷いて、その上に布団なんてことはまずありません。睡眠はベッドで行うものなのです。はっきり言って、これには介護職員の都合もたくさんあります。畳の上から直接高齢者を介助するなんて、もう無理!無理なのです。一度やってみればわかります。よほどの怪力の持ち主でないと車椅子への移乗も無理!それどころかパット交換も無理です。ある程度の高さのあるものではないと介護職員の体が確実に壊れてしまうのです。

というわけでベッドなのですが、高齢になってくると、長くベッドで過ごす方も多くなってきます。その時に大事なのがマットレス。

なぜならそれが寝心地を左右するからです。いやそれどころか、病気予防の点からもとても大事なのがマットレスなのです。具体的なチェックポイントは以下の通りです。

通気性がいいか
動きやすい(立ち上がり時など)か
失禁などの汚れが洗いやすいか
褥瘡の防止

この四つは本当に大事ですが、個人的にはやっぱり汚れの洗いやすさと褥瘡の防止でしょうか。どちらもひどくなると、もう「人として扱われてない!」って感じがするからです。褥瘡は割と多くあるのですが、どれもビジュアル的に悲惨。ほんとにどうにかしてあげたくなります。汚染なんかも、あの独特の色がついていると、もう洗っているのに汚く見えてしまうので、やっぱりどうにかしたくなります。

そんなマットレスにはこんなものがあります。

・エアマットレス
褥瘡予防にはこれ!って感じです。臥床の際に最も大事なのは体位交換なのですが、このマットレスは空気の力でその体位交換をしてくれる優れものなのです。その人の体位にあった細かな調整もできるし、通気性も実はいいのですが、電気で動作せるので電気代がかかるのが難点ですね。また、電気製品なので故障のリスクもあります。

・低反発ウレタン性マットレス
低反発、つまり体が沈み込むというのが売りのマットレスですが、起き上がったり、寝返り動作はどうしても難しくなりがちです。さらには通気性もあまり良くないのですが、故障の心配はありません。

・三次元構造繊維による高反発マットレス
通気性抜群で洗ってすぐ乾くし、それでいてクッション性も優れているのですが、独特の凸凹かんを不快に感じる方もいます。

マットレスはざまざまなものがあるのですが、全部OKというものはなかなかありません。けど、面倒だからとりあえずなんであれ適当に探せばいいだろうでは大変なことになりがちです。だからこそしっかりと選びたいものですが、素人には判断は難しいので、気になる方は、まずはケアマネや福祉用具相談員に相談してくださいね。

 

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