かってに介護Q&A)介護保険サービスの種類を教えて?その8 介護のために住宅を改修したいのだけど
Q)介護のために住宅を改修したいのだけど
A)ケアマネに相談を!
張り切っておしゃれな我が家を建てたのはいいけど、歳とともに2階の寝室に上がるのがおっくうになり、さりとて1階に寝室を作るスペースもなく…ああ、この階段が辛い…
玄関の上りかまちが高すぎて足が上がらないなんて…こんなに高さがあったっけ…
お風呂場ってツルツルして怖い…ゆっくりあったまれない…風邪ひきそう…
自宅を建てたときは和式便所だったけど、歳を取ったらトイレにしゃがみにくい…なんか辛い…
最近廊下から部屋に入ろうとして段差で躓くことが多くて、しかも足の小指をぶつけてしまって…段差が怖い…
この家も私同様年をとってしまったのか、最近はドアが開きにくいような気が…なんでこんなにドアが重いの…
家の中って地味に危険がいっぱいです。高齢になったらさらに危険度は増していきます。階段、玄関、お風呂場、トイレ、廊下。ドア。元気な頃はなんでもなかったのに、年を重ねたらどれもこれもがなんかちょっと使いづらいような怖いような…
そしてそれは家族の誰かが介護保険サービスを受けなければならないような状態になった時、よりいっそう深刻な問題となってしまいます。
転んだら寝たきり!
どうしよう!
高齢者の転倒の危険性はだいぶ認識されてはいますが、要介護の高齢者にとっては文字通り死活問題となります。
じゃあどうするのか?
介護保険制度には「住宅改修費」なるものがあります。介護保険サービスを使って文字通り住宅を改修する費用負担をするというものです。
難しい理屈はケアマネに尋ねて欲しいのですが、簡単に言うなら、自宅の階段やお風呂場などに手すりをつけるなどの改修を行なった場合、費用が20万円までなら、介護保険でそれなりの負担をします!というサービスなのです。
この改修費用の負担。実は本当に制度が面倒で、だから誤解もたくさんあります。なので、まずはケアマネに相談してください。そしてこの記事はあくまでもざっくり雰囲気を掴む程度にとどめて欲しいです。
例えば20万円というのは「総額」という事で、手すりをつけるための費用は5万しかかからなかったという場合、残り15万分をトイレの工事を後で行なった場合でもこのサービスは使えるということになります。
また、介護区分が3段階上がってしまったなどという場合には、以前にこの制度を利用してたとしても、また20万までの範囲内で再利用できたりもするのです。
書いてる私もこんがらがってきましたが、だからこそまずはケアマネに聞いてください。
大事な点は「自宅」ということ。自分の家の改修であることが条件となります。アパートに住んでいる場合は該当しません。
また支給対象となる工事も決められています。
・手すりの取り付け
・段差解消
・扉の取り替え
・便座を洋式に変更
おじいちゃんおばあちゃんと同居していて、だからこそ真剣に住宅改修を悩んでいる方は割といらっしゃるのではないでしょうか?自分たちの努力でどうにかなることも当然あるかとは思いますが、自分たちではどうにもできないことだってあります。特にお金の問題は深刻。
だからこそ相談してみてください。ケアマネはプロなので、今の状態を見極めながらアドバイスができますから。