問)介護サービスは値切れるか?

大阪のおばちゃんって、本当にどこでも値切りするんだろうか?

大袈裟に言ってるだけだと思うのですが、具体例を知らないので、実際にはどうなのかわかりません。

分かりませんが、仮に大阪のおばちゃんが値切り交渉したとしたら、介護料金は安くなるのかを考えてみたいと思います。

まずは元の介護料金がどのように決められているかですが、どういうサービスをどのくらいの時間したらいくらになりますというのはすでにしっかり決められています。そしてそれに従わないと、介護事業者が国などに費用の請求ができなくなるのです。詳しくはこちらを参考

介護保険制度について
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/2gou_leaflet.pdf

そもそも介護料金は基本的には1割負担。サービスを受けた分だけ負担するのでして、これをそれっぽく言うなら

応益負担

と言います。介護サービスを受けると、受けた分だけ負担が増すのです。例えば朝の起床からトイレ、食事までの介護を毎日するのと、同じ毎日でもトイレ介助だけお願いするのでは、当然負担する費用は違いますよね。また、デイサービスに毎日通うのと、週2回通うのではこれまた負担する費用は差が出ます。そのような負担の仕方を応益負担と言うのです。

ところで、この説明を聞いて「あれ?」と思った人もいたのではないでしょうか?

介護保険は所得に応じて支払ってるよ!
介護保険負担割合証ってのが来て、2割負担とか書かれてるよ

ここが介護保険のややこしいところで、介護保険の制度をしっかり理解しないとちんぷんかんぷんになってしまいます。詳しい説明は私も苦手なので、ざっくり書くと、

・介護保険は所得に応じて支払い
・介護を受けるための費用は受けたサービス料により支払う

ということになります。これにそれっぽく補足するするなら

・介護保険は所得に応じて支払い(応能負担
・介護を受けるための費用は受けたサービス料により支払う(応益負担

となります。保険料金は社会保険と同じ理屈で、菅首相が誕生したときにちょっとバズった言葉である「自助、共助、公助」のうちの共助の部分になります。共に助けるので、だからそれぞれの収入に応じて負担するのですね。けど、実際にはみんなが介護サービスを利用するわけでもなく、また、利用頻度もどうしても差が出ます。だから実際の費用については、サービス回数に応じて負担するのですね。

ちなみにこの介護保険制度は3年に1度見直しが行われることになっていて、この見直しが小幅なのか大幅なのかによって費用も変わったりします。その辺りもちょっと複雑。

本当にざっくりと書いてみましたが、では改めて介護サービスは値切れるのか?ということに関しては

答)できません

ってことになるのですが、これを電話で伝えるのは無理があるので、ざっくばらんに

「すみませんができないんです。ごめんなさい」

ってことでだけで勘弁してください。笑

 

 

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