家族と面会出来ない…ならば!
介護施設 ビデオ通話で家族と互いの顔を見ながら会話 埼玉
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200410/amp/k10012379631000.html
武漢肺炎は様々なものを変えてしまいましたが、介護の現場も変わってしまいました。
家族の面会ができなくなったのもその一つ。
私が聞いた話では、施設に入居している方への面会を制限もしくは禁止しているところがほとんどです。むしろ制限してない施設を探す方が難しいのではないでしょうか?
武漢肺炎での死亡者のかなりの割合が高齢者なので、それは仕方のないことなのですが、中には「どうして会えないんですか?」と言われる方もいます。
「どこにも立ち寄らないし、お母さんの部屋に行くだけなのになぜダメなのですか?」
気持ちはわかるのですが、まだまだわからないことの多い病気なので、油断はできないのです。
志村けんさんや岡江久美子んのように、亡くなっても家族が遺体に接することすらできず、お骨になってようやく戻ってくるなんていうのは、本当に辛い話ですよね。
せめて手を握りたい。
せめて声をかけたい。
せめて…
介護業界は、どうしても出会いと別れの多い職場ですが、別れは何度経験しても辛いものです。しかも接することができないままに別れるとなれば尚更です。
今はこんな状況なので、本当にみなさん大変だと思います。けど、だからこそ「ビデオ通話で家族と互いの顔を見ながら会話」というような取り組みはとてもいいことではないでしょうか。こんな状況だからこそ、あるものを使えば良いのです。
私たちがもはや当たり前のように使いこなしているスマートフォン。そして今は動画で会話すら普通にできる時代。ならばこれを使わない手はありません。
もちろん高齢者の方はこの手の機械は苦手。だけど、それは職員がサポートすれば良いのす。
今はオンライン帰省なんて言葉も出てます。本来であれば直接会うのが一番良いに決まってますが、どうしてもそうはいかないことだってあります。
せめて声を。せめて顔を。
その部分が少しでも埋まると、とても安心出来ますよね。
そろそろ自粛解除の検討を!という話もちらほら出てきました。けれど、だからこそ油断せずにできることをしていく。それしかありません。
会えないなら、せめてビデオ通話で。