専門用語が飛び交うデイサービス
今の時代はなんでもすぐに調べられるのでして、高齢者だからテレビしか見てない、新聞しか読んでない、人からの又聞きだからと侮ってはいけないのですよ。
ごく少数ですが、インターネットで調べ物ができる方もいますし、だからなのか、色々な言葉や用語を話す方もいるのです。
そもそも、高齢者だから知識欲が衰えているというわけではないのです。自分がどういう状態なのか、相手がどういう状態なのかが気になるのは、これは年齢に関わらず当然のことじゃないかなぁ。
そしちょっと「変?」と思ったら、そりゃあ原因が知りたくもなります。
ちょっと私って認知症かしら?
気になったら自分で調べたりする人だって出てくるでしょう。人に訊こうと思う人もいるでしょう。テレビや新聞で確かめようとする人だって出てくる。
ところで、ここで気をつけたいのは
何が正しい知識なのか
ということ。少なくとも、介護職員としては「実体験」でもって認知症がどのようなものなのかということを理解していますが、それを「言葉にする」となると、案外ハードルが高いです。それともう一つ。
基本としては症状や病状は介護職員が判断すべきことではないのでして、医者が判断することなのです。だから利用者の方から専門用語であれこれ聞かれても安易には答えられない。つまり、知識があっても、それをひけらかしてはいけないのです。
「どうなんでしょうね?」
「疲れてるだけなのかもしれませんね」
とやんわり話題を避けることも大事じゃないかなぁ。
そんな風に私は考えています。