介護の世界で「ありがとう」の他に必要なもの
介護のやりがいって「ありがとう」だけでいいの?
介護のやりがいは何かと聞くと「ありがとうの言葉」という人が多いし、私もそうです。
けど。
実はこれって誤解の多い言葉でもあります。
例えば民間企業ならどうでしょう?
ありがとうだけでは生きていくことはできませんよね。ありがとうとともに「お金をいただく」ことこそが大事なのであって、ありがとうだけではただの慈善事業でしかありません。
では介護はどうでしょう?
介護=福祉=みんなが受けられる=無料
というような思い込みがどこかにないでしょうか?
もちろん建前としては、金持ちと貧乏人とで介護に差が出てしまってはいけないのでして、だからこその福祉(公共サービス)なのですが、一方では介護職員もお金を稼がないと生きていけません。介護職員の提供するサービスは公共であっても、決して無料ではないのです。
というわけで、ありがとうとともにお金をいただくんだという気概が欲しいなぁと思います。介護の世界が薄給なのは、ありがとうの言葉だけで満足してしまう意識にもあると思うのです(もちろん理由はそれだけではないです。
たとえ福祉の世界であっても、色々なサービスをして「お金をもらう」という意識があるのは悪いことじゃないと私は思います。