かってに介護Q&A)介護保険サービスってなに?その4 ケアマネとはどんな打ち合わせをするの?

Q)ケアマネとはどんな打ち合わせをするの?
A)まずは色々なことを話し合うことから始めてください

  

前回はケアマネを選ぶところまで行きました。介護サービスを受けたいだけなのに、やることは盛りだくさんですね。おさらいすると

・役所に相談
・介護認定を受ける
・保険証をもらう
・ケアマネを決める

できるだけ早く介護サービスを受けたいがために急いで手続きをすませようと必死になっても、結局は1ヶ月以上かかってしまうのです。
しかも、これで終わりではありません。

前回説明した通り、ケアマネは介護サービスを受けるにあたっては「頂点に君臨する」存在(大袈裟

そしていよいよ「どのような介護サービスを利用するのか」を決めなけれならないのです。そのためにはもちろん打ち合わせをしなければなりません。

さて、介護サービスを利用するにあたっては、こういう方もいらっしゃると思います。

「あそこの事業所良さそうだから、そこで介護サービスを受けたい!」

そして行動力のある方なら、即電話をかけるのではないでしょうか?

「もしもしすみません介護サービス受けたいのですが…」

その時返ってくる言葉は、だいたいこんな感じじゃないかと思います。

「介護認定は受けましたか?」
「ケアマネは誰ですか?」

介護サービスを受けたことのない方ならチンプンカンプンで、なんのことかさっぱりわからないことでしょう。私のブログを読んでくださっている方なら、ああそういうことねと理解してくださると思います。そしてここでのポイントは

「介護サービスを自分の好みの事業所に勝手に決めることができない」

ということ。事業所は必ず「ケアマネを通してください」となるのです。あるいは事業所内に居宅介護支援事業所が併設されている場合は、そちらと話をしてくださいということで取り次ぎされるのです。

なので、形はどうあれ、必ずケアマネ経由でしか介護サービスを受けることはできないと覚えておくことが大事。そしてケアマネを通して介護サービス事業所に

「介護サービスを受けたい人がいる」

という連絡が届くのです。ちなみにケアマネと事業所のやりとりは箇条書きするとこんな感じ

・基本的な情報
・どのサービスを求めているのか
・いつからサービスを利用したいのか

ここでの基本的な情報というのは「フェイスシート」と言って、かなり詳しい情報が書かれています。このフェイスシートを作るために利用者やその家族とケアマネとの打ち合わせが行われるのですね。このフェイスシートは介護サービス事業者にとってもものすごく役立つ基本情報となるのでして、介護職員は何かあると必ずフェイスシートを見る癖がついています。困った時にはフェイスシートなのです。

このフェイスシートを共有して、なおかつどのサービスをいつから行うかという情報も共有して、そしてその後に行われるのが

サービス担当者会議

と言いまして、介護業界では「担会」と言われています(場所によっては「サ担」など、違う呼び方をされているかもしれませんね)

この担会では、介護サービスに関わる人、利用者と家族、ケアマネ、介護サービス事業所の担当者が一堂に会して情報共有を行う会議が行われます。そしてここでようやく具体的な介護サービスが決められるのです。

ながーーーーーーーーい!

そして介護サービスを受けるのって、こんなに面倒なのーーーーー?

はい。残念ですが、面倒なのです。そして実はまだやらなければならないことがあるのですが、それは次回のQ&Aでお伝えしたいと思います。

えー、まだ何かすることあるのーーー?

苦笑

 

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