世話焼き婆さんと世話焼き職員
「婆さん」という言い方がよくないかもしれませんが、他の言い方を思いつきませんでした。
高齢者の中には、周りを観察して、あれこれ指図をしたがる方が一定数います。
こういう方を昔風に言うなら、まさに世話焼き婆さん。
本人は良かれと思ってやっているのですが、ちょっと的外れである場合もちらほら。
けど、それを指摘すると揉める原因になるので、そこはやんわりと話をしなければなりません。
ところで、皆さんは、「介護は世話をするのが仕事」と思っていませんか?
実態はちょっと違います。世話を「あえてしない」のも介護なのです。世話をしすぎるとかえって
何もできなくなってしまう
ことがよくあるのです。歩行時に危ないからといって職員がいちいち手を取っていると、そのうち
職員が手をとらないと歩けなくなる
のです。
一見優しい風でいて、実は高齢者の能力を奪っているのです。その職員は良かれと思ってやっているのですが。
世話焼き婆さんと世話焼き職員。
どちらもほどほどがいいですね。