高齢者に一番大事なのは傾聴ではありません

認知症の方に多いこの種の記憶障害。
何度も何度も同じことを繰り返すのです。
とりあえず教科書的な感じでは「傾聴する(相手の話をよく聞く)」「一緒に探す(本人に見つけさせたりして納得してもらう)」というのが一般的で、試験なんかにもよく出てきます。
では、本当にそうか?実践で役立つのか?と言われると、役立つ時もあればそうでない時もある、という答えになります。はっきり言うなら、むしろ役に立たない方が多かったりもします。
誤解を恐れずに書くなら、一番いいのは薬です。
いくら傾聴しても、一緒になって何かをしても、大元の「その人の心」までは分かりません。ましてや変えられません、一時的に収まるだけで、継続しません。
その方の気持ちになって、と言うのは実に耳に心地よく、そして理論的に思えますが、はっきり言えば、戦争をしないためには話し合うことが必要だと言ってるに過ぎません。話し合っても戦争は起きるのです。実例なんていくらでもあります。
認知症は病気。なら治療する必要があるのです。治療には多くの場合、薬が必要です。
それなのに「薬漬けは良くない」的な安易な発想があるのではないでしょうか?
薬で継続的に症状を抑える。これはとても大事なことです。その方がよっぽど本人らしく過ごせますし、周りも穏やかになります。
私は薬に関してはマイナスイメージはほぼありません。必要ない薬を飲ませているという話もありますが、本人が薬を必要としていることも多いのです。
傾聴は薬で穏やかになってから。それからで十分だと私は思います。










