デイサービス休業要請のニュースについて思うこと
漫画に飽きたとか、漫画描くのが辛いとかではないのですが、今回から毎週日曜日は、世間に流れる介護関係のニュースを取り上げて、それをもとに僭越ながら語ってみたいと思います。題して「ござる介護ニュース」
手始めの今日はというと、やっぱり武漢肺炎(私は今後こう呼びます)ですよね。
名古屋市、緑区と南区のデイサービス事業所に休業を要請 新型コロナ感染拡大防止で
https://mainichi.jp/articles/20200306/k00/00m/040/180000c
ついに出ちゃったかぁという感じです。どれだけ大変なことになるかは、私も介護業界にいるので、想像できます。デイサービスは基本的には「外部から通う」ものなので、少々乱暴に言うなら、ライブ会場やイベント会場、学校と同じ。人が集まる中で、誰かが武漢肺炎ウイルスに感染したら、あっという間にクラスター感染してしまう可能性が高い。
ところで、これに関しては個人的に考えてしまったのが「濃厚接触」という言葉。
調べてみたら、こちらでしっかりと定義されていました。
新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(暫定版) -患者クラスター(集団)の迅速な検出の実施に関する追加-
令和2年2月27日版
https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/2019nCoV-02-200227.pdf
なんだか難しいけど以下抜粋
・ 新型コロナウイルス感染症が疑われる者と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者
・ 適切な感染防護無しに新型コロナウイルス感染症が疑われる患者を診察、看護若しくは介護していた者
・ 新型コロナウイルス感染症が疑われる者の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
・ その他: 手で触れること又は対面で会話することが可能な距離(目安として 2 メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者(確定例)」と接触があった者(患者の症状などから患者の感染性 を総合的に判断する)。
少々乱暴に意訳するなら、武漢肺炎のウイルスに感染した人に触った、あるいはすごく近くにいたってことでしょうか。けど、そもそも感染した人がだれかわからないこの状況では避けようがないですよね。
自分がいつ濃厚接触してしまうのかなんて、本当にわからない。だからできるだけ感染の機会を減らそうということでの色々な活動の自粛なのですね。上記のニュースでも、名古屋市のデイサービスの14日間の休業を要請しています。
こんな連絡が出ていました。
対人距離2メートル確保、困難な場合はマスク着用 厚労省事務連絡
http://www.care-mane.com/news/10835?btn_id=topics-news&CID=&TCD=0&CP=1
そちらで引用されている
社会福祉協議会における新型コロナウイルス感染防止等のための当面の留意点について
https://www.shakyo.or.jp/coronavirus/index.html
という文書を読むと(以下略)つまりはこういうことが書かれています。
・手洗い
・咳エチケット
・マスク
・清掃・消毒
・アルコール消毒液や除菌用ウェットティッシュの活用
実は上記はよくよく考えるまでもなく、インフルエンザが流行していたこともあって「普段からやってた」ことばかりです。上記ニュースのデイサービスであってもそれは同様だったはずです。
けれど、それでもやっぱり感染してしまう時は感染しちゃうんです。それと、もう1点。
大人距離の確保ということでできるだけ2m程度の距離を保持することが望ましいとされていますが、介護業界でこれを行うのは本当に難しいことです。実際の介助以外に「触れ合うこと」が重要とされている介護の現場ですから。そして2mの確保が難しい場合はマスク着用とのことですが、そのマスクが不足していることについては記載がありません。マスクの在庫がそろそろやばいという事業所さんもあるという話も聞いています。
今は、上から下まで武漢肺炎で大混乱しているだろうことは、私にだって想像できるし、だから物申す!って感じで偉そうにあれこれ言うつもりもありません。こんな状況だからこそ、やれることをやるしかありません。
私自身は子供もいるし、だから生活のために働かないとならないし、色々大変ですが、大変なのはみなさんも一緒ですよね。早くこの武漢肺炎がひと段落して欲しいです。それまでは油断せずにいつもの日常をしっかりとせねばと思います。